葬儀、自然に帰るという選択

葬儀の一番自然な形なのかもしれない「自然葬」

2018年06月12日 16時26分

自然葬は、基本的には海や山への散骨により、亡くなった方を自然に帰すことを目的としています。亡くなった方が生前、このような希望を持っていたのであれば、最高の供養の仕方でしょう。
 
特に海での散骨は、現在、全国各地で行われており、比較的身近なサービスとなってきました。グレーな部分がある散骨という方式ですが、海洋での葬儀は誰にも迷惑をかけずに行えることが大きなメリットです。故人が、ゆかりのある海域に帰れるのであれば、これほどいいことは無いでしょう。
 
山での散骨は難しいのが実情です。実際は登山家による「弔い登山」は時々行われていて、仲間の遺骨が撒かれることはあるようですが、本来は所有者の許可が必要です。山での散骨を希望する方は多いようで、登山好きの方だけではなく、一般の方でも「ふるさとの山」に散骨して欲しいと願う人が多くいたのは印象的でした。
 
より「一般葬」に近い自然葬は「樹木葬」でしょう。「樹木葬」は、日本では墓地の決められたスペースに埋葬されるため、墓石が樹木に変わるだけで、必要な手続きは一般葬と何も変わりません。散骨は現時点ではグレーゾーンですが、日本の「樹木葬」に関しては、まったく問題ありません。樹木だけで無く、花々が咲き乱れるガーデン風のスペースなど、墓地によりさまざまな「樹木葬」の形があります。
 
日本では、まだまだ仏式の葬儀が一般的です。そのため「自然葬」を行うに当たっては、故人が望んでいたとしても、周囲の家族や親類から反対の声が上がる可能性があります。故人の遺志を尊重したいという気持ちは持っていても、やはり葬儀となると慣例や宗教的な考え方が支配してしまう。これに関しては、ある程度、仕方のない部分はあるでしょう。「自然葬」がどのようなものなのか、根気よく説明する必要があります。
 
日本の行政は散骨について、基本的には認める見解を出しています。法整備が進み、故人が望む場所で自然に帰れることを願いたいところです。
 
参考:散骨@マガジン(ccd.supersonico.info)